ブランドのトリビア

ニュートラファッション「昔のヤンキースタイル」が絶滅しない理由

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「ニュートラファッションとヤンキー、一見すると全く接点のないスタイルなのに、なぜ一緒に語られることがあるんだろう?」

ニュートラとは「70・80年代」当時の若者の主張を色濃く反映したファッションです。

当時の様子を画像で思い出すニュートラファッションは、今見ても新鮮な魅力がありますよね。

 

この記事では、具体的なニュートラなズボン・服・靴とアイテムを紹介しながら、メンズ・レディースのニュートラファッションについても触れていきます。

また、よく比較されるニュートラとハマトラの違いは何なのか、そしてニュートラVSハマトラどちらがエモいのか、という視点からも解説します。

 

70年代に流行った洋服ブランドや、 まったく逆のスタイルだったヒッピーファッションの特徴、 そして、 80年代のヤンキーファッションで有名だったブランドのことにも触れていきます。

このカルチャーを読みとくカギは、 実は当時の流行や、 雑誌などのメディアがどう伝えたかにあったんです。

 

この記事を読めば、 バラバラに見えるファッションやカルチャーが、 思いがけないところで繋がっていることが分かって、 きっと面白く感じてもらえるはずです。

ちなみに、この記事のお題目となる「ヤンキースタイル」については最後の章で詳しく解説しますので、その前に一般的な「ニュートラ」と「ハマトラ」の意味について、まずはしっかりと基本を押さえておきましょう。

この記事でわかること

  • ニュートラファッションの具体的な特徴やアイテム
  • ニュートラとハマトラのスタイルの違い
  • お嬢様スタイルとヤンキー文化の意外な共通点
  • なぜこれらのスタイルが現代にも影響を与え続けているのか

 

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ニュートラファッションとヤンキーという対極の流行

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ここでは、70年代から80年代にかけて若者文化を彩った「ニュートラファッション」について、その特徴や関連するスタイルを深く掘り下げていきます。

お嬢様スタイルの象徴であるニュートラが、どのような背景から生まれ、どのようなアイテムで構成されていたのかを見ていきましょう。

概要

  • ニュートラとは「70・80年代」当時の若者の主張
  • 画像で思い出すニュートラファッション
  • ニュートラなズボン・服・靴とアイテム
  • メンズ・レディースのニュートラファッション
  • ニュートラとハマトラの違いは何?
  • ニュートラVSハマトラどちらがエモい?
  • 70年代に流行った洋服ブランドは?

 

ニュートラとは「70・80年代」当時の若者の主張

ニュートラは、 ただのファッションの名前ではありません。

これは、1970年代から80年代にかけて流行した、上品なお嬢様系のファッションスタイルのことです。

 

ただオシャレをするだけでなく、当時の若い女性たちが「これからは自立して、自分の考えで生きていきたい!」という新しい価値観や主張を、ヨーロッパの高級ブランド品などを取り入れたファッションで表現したものを指します。

つまり、自分の本当の気持ちをファッションでアピールした、 一種の「主張」だったんです。

 

この頃の日本は、 経済がどんどん豊かになって、 女子も普通に大学に通ったり、 社会に出て働く機会が増えてきた時代でした。

だから彼女たちは、 昔ながらの「おしとやかな家を守る主婦になるのが良い」っていうイメージではなく、 自分でお金をかせいで、 自分の考えで行動する、 新しい時代の女性になりたい、って思っていたんですね。

 

ニュートラファッションが、 ヨーロッパのちょっと高いブランド品をオシャレに取り入れたのは、 まさに、 この「新しい私」を見せるためでした。

高いブランド品を持つことは、 周りに「私はセンスがいいでしょ?」って伝えるためのパフォーマンス。

そして、 古い考え方に対する、 静かな「反逆」でもあったんです。

 

つまりニュートラは、 お買い物をすることで、 「賢くて オシャレで、 新しい日本の女の子」っていう自分を、 みんなにアピールする方法だったんですね。

 

画像で思い出すニュートラファッション

ニュートラって言葉で言われても、 ピンとこないかもしれませんね。

説明すると、 「上品で、 ちゃんとした感じのお嬢様スタイル」ですが、 写真を見るとイメージが分かりやすいです。

昔の雑誌に出てくるニュートラファッションは、 きっちりルールが決まっていて、 まるで制服みたいな統一感がありました。

 

コーディネートの基本

基本のスタイルは、 シンプルなブラウスのすそを、 ひざ丈のプリーツスカートの中にきちんと入れること。 これを「タックイン」って言います。

ブラウスは無地だけじゃなくて、 チェーンの模様や千鳥格子(ちどりごうし)っていう、 ちょっと目立つ柄も人気でした。

この「ちゃんとしてる感」こそが、 ニュートラの一番大事なポイントだったんですね。

 

足元と小物使い

足元は、 ヒールが3cmから5cmくらいの、 エナメルでピカピカしたパンプスやローファーが定番。

足の甲のところに金具が付いているデザインが多くて、 いかにも昔っぽいオシャレな感じがします。

 

それから、 スカーフもオシャレの大事なアイテムでした。

シャツの色と合わせたり、 ハッキリした模様のスカーフをポイントにしたりして、 自分らしさを出していたんですね。

ハンドバッグは、 チェーンのストラップが付いたシンプルなものが人気。

そして、 そのチェーンを短く持って、 バッグをワキにはさむみたいにして歩くのが「ニュートラっぽい」と言われていました。

 

ニュートラなズボン・服・靴とアイテム

ニュートラファッションをマネするには、 いくつかの決められたアイテムがありました。

一つ一つに意味があって、 当時の女の子たちは、 これらを上手に組み合わせて「センスのいい私」を作っていたんです。

 

服:「ちゃんとしてる感」が一番大事

先述したとおり、 トップスは柄のあるブラウスやシャツ、 ボトムスはひざ丈のプリーツスカートがメインでした。

だから、 ニュートラでズボンスタイルが主役になることは、 あまりなかったみたいです。

これは、 当時の「お嬢様」のイメージが、 やっぱり女性らしいスカート一択だったからだと考えられますね。

もしズボンをはくとしても、 スッキリした細身のものが選ばれていました。

 

靴:オシャレは足元から

靴は、 ファッション全体のイメージを決める、 とっても大事な部分です。

ヒールが高すぎたり、 低すぎたりしない、 ちょうどいい高さのパンプスや、 マジメな感じのローファーが基本でした。

歩きやすいかどうかよりも、 見た目がキレイかどうかが大切だったんですね。

 

アイテム:ブランド品でアピール!

ニュートラを話すとき、 絶対に外せないのが、 海外の高級ブランドのハンドバッグです。

特に、 どこのブランドか一目でわかる、 ロゴが大きく入ったデザインが人気でした。

これは、 「私、 このオシャレなグループの仲間だよ」って、 言葉にしなくても周りに伝えるための道具だったんです。

他にも、 靴やバッグについている金具と同じ、 ゴールドっぽいバックルのベルトやブレスレットも人気でした。

 

メンズ・レディースのニュートラファッション

ニュートラは、 主に女の子(レディース)のファッションとして有名です。

でも、 その影響は男の子(メンズ)にもあったんです。

 

レディースのニュートラは、 今までお話ししてきたように、 神戸のお嬢様スタイルが始まりです。

頭が良さそうで、 上品なスタイルは、 女子大生や若いOLさんたちに大人気でした。

彼女たちにとってニュートラは、 社会でがんばるための「戦闘服」みたいなものだったのかもしれません。

 

一方、 メンズのニュートラっていう、 はっきりしたスタイルがあったわけじゃないんです。

でも、 驚くことに、 70年代の初め頃のヤンキーや暴走族が、 まだ特攻服(とっこうふく)みたいな自分たちのスタイルができる前に、 ニュートラのスーツを着ていた、という話があるんです。

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これは、 ニュートラが持っている「みんなで揃えた、 キレイなスタイル」っていう見た目が、 グループのユニフォームとしてちょうど良かったからだと考えられます。

考え方や生き方はまったくの正反対でも、 グループとしての一体感を出すために、 ニュートラのスタイルがちょっとだけ借りられたんですね。

この話だけでも、 ニュートラがどれだけ影響力のあるファッションだったかが分かります。

 

ニュートラとハマトラの違いは何?

1970年代の後半、 ニュートラと同じくらい人気だったのが、 横浜から生まれた「ハマトラ」です。

どっちも「お嬢様ファッション」っていうところは同じですが、 考え方やスタイルには、 ハッキリした違いがありました。

 

二つのスタイルの違いを、 分かりやすく表にしてみました。

これを見ると、 それぞれのファッションが持っている面白さが分かると思います。

ポイント

ニュートラ(神戸)

ハマトラ(横浜)

イメージ

ヨーロッパ風、大人っぽい、上品

アメリカ風、若々しい、カジュアル

お手本

おしゃれなOLさん、都会の大人な女性

明るくて育ちのいい女子大生

柄のあるブラウス、ひざ丈のスカート

ポロシャツ、カーディガン、チェックのスカート

少しヒールのあるパンプスやローファー

ペタンコな靴に、ハイソックス

バッグ

海外の有名な高級ブランドのバッグ

日本のブランド「キタムラ」のバッグ

人気ブランド

グッチ、ディオール、セリーヌとか

フクゾー、ミハマ、キタムラ

紹介した雑誌

主に『an・an』

主に『JJ』

こんなふうに、 ニュートラがヨーロッパを目指した「ちょっと背伸びした大人のオシャレ」だったのに対して、 ハマトラアメリカの学生みたいな「元気で親しみやすいオシャレ」だったことが分かりますね。

 

ニュートラVSハマトラどちらがエモい?

「ニュートラとハマトラ、 どっちがエモいの?」っていう部分で、かなり興味深い比較になります。

どちらが心にグッとくる、 感情が動かされる感じなのか、という意味で考えてみましょう。

 

ニュートラの「エモさ」

ニュートラのエモさは、 「憧れ」とか「背伸びしてる感じ」にあるでしょう。

自分でお金を稼いで、 ヨーロッパのオシャレなものを身につける姿は、 当時の女の子にとって、 未来の理想の自分でした。

高いブランドのロゴにこめられた自信と、 それを手に入れるために頑張る気持ち。 このちょっと緊張感のある上品さが、 ニュートラの「エモさ」の理由じゃないでしょうか。

今の時代で言えば、 バリバリ仕事をして、 自分を磨くことを楽しむカッコイイ女性のイメージに近いかもしれません。

 

ハマトラの「エモさ」

それに対してハマトラのエモさは、 「ありのままの可愛さ」とか「友達とのつながり」にあります。

「フクゾー」「ミハマ」「キタムラ」っていう、 地元のブランドを合言葉みたいにみんなで着るスタイルは、 地元への愛と仲間意識を感じさせます。

横浜の坂道を歩きやすいように、 ペタンコの靴を選ぶっていう、 実用的なところも親しみやすいですよね。

 

こちらは、 キラキラした学生時代の思い出とか、 友達とおそろいの服を着て遊ぶような、 仲良しな雰囲気が「エモさ」になっているんだと思います。

どっちが「エモい」かは人によりますが、 どちらも違う形で、 当時の女の子たちのハートをがっちり掴んでいたのは間違いないですね。

 

70年代に流行った洋服ブランドは?

70年代のファッションは、 ニュートラとハマトラという二つの大きな流行を中心に、 色々なブランドが女の子たちの人気を集めました。

それぞれのスタイルで人気だったブランドを知ると、 当時の文化がもっとよく分かりますよ。

 

ニュートラで人気だった海外のハイブランド

ニュートラの流行は、 日本で「ブランドブーム」が始まるきっかけになったと言われています。

当時の女の子たちが憧れたのは、 ヨーロッパの高級ブランドでした。

  • グッチ (Gucci)

  • ディオール (Dior)

  • フェンディ (Fendi)

  • セリーヌ (Celine)

  • エルメス (Hermès)

  • イヴ・サンローラン (Yves Saint Laurent)

これらのブランドのバッグやスカーフは、 パッと見てどこのブランドか分かるデザインが人気で、 持っている人のレベルの高さを表すアイテムだったんです。

ファッション雑誌がたくさん紹介したことで、 海外の高級品が、 お金持ちだけじゃなくて、 若い子たちの「欲しいものリスト」に入るようになったんですね。

 

ハマトラの「三種の神器」と呼ばれた日本のブランド

ニュートラとは反対に、 ハマトラは横浜の元町っていう場所にあった、 地元のブランドが中心でした。

これらは「三種の神器(さんしゅのじんぎ)」と呼ばれて、 ハマトラのシンボルになりました。

  • フクゾー (Fukuzo):洋服

  • ミハマ (Mihama):靴

  • キタムラ (Kitamura):バッグ

海外のブランドが好きなニュートラに対して、 品質の良い日本のブランドを大切にするハマトラの気持ちは、 地元へのプライドを表していました。

横浜まで行かないと買えないっていう特別感も、 その価値を上げていたのかもしれませんね。

もしかすると、現在の「横浜市民」の地元愛(ハマっ子精神?)は、この時代から継承されている可能性がありそうです(笑)

 

ニュートラファッションとヤンキーカルチャーの接点

Made By B・Genius

さて、ここからはいよいよ、 記事の主題となる 「ヤンキー」に注目してみましょう。

お嬢様スタイルの正反対にいた彼らのカルチャーが、 どうしてニュートラファッションと関係があるのか。 そのビックリするようなつながりと、 両方のグループに共通する気持ちを探っていきます。

概要

  • 80年代のヤンキーファッションで有名だったブランド

  • ヒッピーファッションの特徴

  • 鍵は当時の流行やメディアの発信にあった

  • 現代に続くニュートラファッションとヤンキーの精神

 

80年代のヤンキーファッションで有名だったブランド

80年代のヤンキーファッションって「ブランド」っていう言葉はあまり使わないかもしれません。

でも、 彼らのファッションには、 決まったアイテムやデザインへの強いこだわりがありました。

それらは、 ブランドのロゴと同じように、「自分はこういうグループの仲間だ」ってことを示すマークとして、 とっても大事な役割を果たしていたんです。

 

制服アレンジと特攻服

ヤンキーファッションの始まりは、 学校の制服をものすごくアレンジした「変形学生服」です。

上着の丈がすごく短い「短ラン」や、 逆に長い「長ラン」。 ズボンがすごく太い「ボンタン」や「ドカン」。

こういう独特の形は、 それだけで「大人が勝手に決めたルールには従わないぞ」っていうアピールで、 一種の「ブランド」だったんですね。

 

学校の外で着るための正装だった「特攻服(とっこうふく)」も大事です。

自分が所属するチームの名前や、 「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」みたいな言葉を、 金や銀の糸でハデに刺繍するスタイル。

これは、 オリジナルのブランドロゴを入れることと、 同じ意味を持っていたと考えられます。

 

スカジャンと海外ブランド

80年代になると、 背中に龍や虎の刺繍が入った「スカジャン」も、 ヤンキーを代表するアイテムになりました。

これは、 日本の昔ながらのデザインと、 アメリカの軍服が混ざった、 面白い文化から生まれた服です。

そして、 時代がもっと進むと、 一部のヤンキーの間で、 ヴェルサーチのようなハデな海外ブランドが人気になります。

 

これは、 ニュートラの女の子たちがブランドのロゴで自分をアピールした気持ちと、 実は心の奥底ではつながっている現象かもしれません。

「見栄」や「意地」を大切にするヤンキーにとって、 分かりやすく豪華なものは、 自分の強さを見せつけるのにピッタリな道具だったんですね。

 

ヒッピーファッションの特徴

70年代の若者カルチャーを話すとき、 ニュートラやヤンキーとはまったく違う考え方を持っていた「ヒッピー」のことも忘れるわけにはいきません。

彼らのファッションは、 当時の社会の出来事や考え方を強く表した、 もう一つの大事なスタイルでした。

 

ヒッピーという動きは、 1960年代の終わりにアメリカで生まれて、 戦争に反対する運動などをきっかけに、 世界中に広がりました。

その考え方の中心にあるのは、 社会のルールや、 物ばかりを大切にする考え方への反発、そして、 自然や平和、 愛、 自由を大切にしよう、 という資本主義に抵抗する若者たちの気持ちです。

 

自然な素材と手作り感

ヒッピーファッションは、 こういう考え方をファッションで表現しています。

コットンや麻、 革みたいな自然な素材の服が人気でした。 また、 手作りのアクセサリーや、 自分で染めたカラフルなTシャツ(タイダイ染めって言います)も、 ヒッピーを代表するアイテムです。

これは、 お店で同じものをたくさん作って、 大量に売るっていう社会への「NO!」という気持ちの表れでもありました。

 

いろんな国の要素と自由な形

インドやアフリカなど、 世界中の民族衣装からヒントをもらったデザインもたくさんあります。

ズボンのすそが広がったベルボトムジーンズや、 フリンジが付いたベスト、 刺繍が入ったフワッとした服、 花柄の長いワンピースなどが有名です。

体をしめつけない、 ゆったりとした自由なシルエットも特徴で、 これは「決まりきったルールから開放されて自由になろう!」という気持ちを表していました。

こんなふうにヒッピーファッションは、 ブランドや見た目の良さを大事にしたニュートラとも、 ちょっとこわい見た目で反抗したヤンキーとも違う、 自分たちの哲学を持った自己表現だったんです。

 

鍵は当時の流行やメディアの発信にあった

ニュートラ、 ハマトラ、 そしてヤンキー。

これらの違うカルチャーが、 どうして70年代から80年代に、 こんなに大きなブームになったんでしょうか?

その裏には、 雑誌などのメディアの存在が、 ものすごく大きな役割を果たしていました。

 

当時はSNSはおろか、インターネット以前に、携帯電話すら社会に普及していない時代です。

この頃、 流行りの情報源はTV・新聞などのメディアのみでしたが、そのテレビに加えて『an・an』や『JJ』みたいな、 新しいファッション雑誌がすごく人気になっていきました。

これらの雑誌は、 ただ服を紹介するだけじゃなくて、 新しい暮らし方や考え方を提案して、 若い子たちの「こうなりたいな」っていう憧れを作る、 すごい影響力を持っていたんです。

 

メディアが作った「お嬢様」と「不良」のイメージ

『an・an』が神戸のニュートラをいち早く紹介し「大人っぽくてオシャレな女性って素敵!」というイメージを作りました。

すると、 ライバルの『JJ』は横浜のハマトラに注目して、 読者モデルを使って、 「身近でカワイイ大学生のオシャレ」を全国に広めました。

この雑誌同士の競争が、 二つのスタイルをハッキリ違うキャラクターとして有名にして、 さらにブームを大きくしたんですね。

 

一方、 ヤンキーのカルチャーにも、 専門の雑誌がありました。

『ヤングオート』や『チャンプロード』といった雑誌は、 カッコよく改造した車やバイク、 ヤンキーファッションを紹介して、 彼らのグループの中でのルールやスタイルを、 みんなで共有するための教科書みたいな役割をしていました。

 

つまり、 お嬢様もヤンキーも、 それぞれ自分たちのための雑誌を通して「自分たちはこういうグループだ」って確認して、 ファッションを磨いていったんです。

メディアが「これがカッコイイ!」って言ったものがブームになって、 若い子たちはそれに夢中になる。

この仕組みこそが、 この時代のカルチャーを分かる上で、 一番大事なポイントになります。

 

現代に続くニュートラファッションとヤンキーの精神

この記事では、 ニュートラファッションとヤンキースタイルという、 全然違うように見える二つの文化が、 実は同じ時代に生まれて、 意外な共通点を持っていたことを見てきました。

では、 どうしてこれらのスタイルは、 昔の話にならずに、 今の時代にも語られて、 影響を与えているのでしょうか。

 

その答えは、 服やアイテムという「単純な形だけ」ではなく、 そのファッションにこめられた「気持ち」や「考え方・理念」が、当事者の語り部から、SNSを通して日本の若い人たちのカルチャーの中に、 ずっと受け継がれているからなんだと思います。

最後に、 この記事の大事なポイントをまとめます。

この記事のポイント

  • ニュートラは70年代から80年代に神戸で生まれたお嬢様ファッションのこと

  • ヨーロッパのブランド品を取り入れた上品なスタイルが人気だった

  • 女の子たちが社会で活躍し始めた時代だったことが関係している

  • ハマトラは横浜で生まれたカジュアルなお嬢様ファッション

  • 日本のブランド「三種の神器」がシンボルだった

  • ニュートラもハマトラも雑誌のおかげで大人気になった

  • ヤンキーファッションはアレンジした学生服や特攻服が基本

  • ルールに逆らう気持ちや仲間との絆を表すスタイルだった

  • なんと昔の暴走族がニュートラの服を着ていたことがある

  • どっちのグループも「制服」みたいにみんなで同じ格好をすることを大事にしていた

  • ブランドのロゴやチームの刺繍みたいに「マーク」で自分たちをアピールしたのも同じ

  • お買い物を通じて「自分はこうだ!」って主張したところも共通している

  • この「仲間意識」「マーク」「消費でアピール」っていう考え方が今も続いている

  • 地元や友達をすごく大切にするマイルドヤンキーはその例の一つ

  • 最近の時代に「ネオ・ハマトラ」として昔のスタイルが新しく注目されることもある

  • 形は変わっても、この時代の気持ちは日本のサブカルチャーの元になっている

参照:JJオフィシャルサイト


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