最近、SNSやネットで話題の海外通販サイト「Temu」ですが、
驚くほどの安さで人気を集める一方で、「Temuでの買い物は本当に大丈夫?」と不安に感じる声も少なくありません。
実際に調べてみると、悪い口コミと不満のレビューを調べてみた結果、さまざまなトラブルに関する情報が見つかります。
なんかtemuって口コミが胡散臭いのばっかりで参考にならない
SHEINはレビューちゃんと見てれば当たりしか引かないから助かってる https://t.co/6JoHCdVdnE— Puja Singh (@puja_singh02) April 17, 2025
この記事では、temuで被害報告されている事例をもとに、購入に関しての疑問や不安に寄り添うために、現状で見つかる被害報告の事例一覧を徹底的に調査しました。
Temuは信頼できるのか、もしトラブルにあったら苦情窓口はどこにあるのか、客観的な情報をもとに、一つひとつ丁寧に解説していきます。

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この記事でわかること
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Temuで実際に報告されているトラブルの種類
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クレジットカード情報や個人情報の安全性
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もし問題が起きた時の具体的な対処法
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安全に利用するためのチェックポイント
temuの被害報告で見る主なトラブル

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Temuに関する被害報告には、ほとんどに共通したパターンが見られます。
ここでは、具体的にどのようなトラブルが報告されているのかを詳しく見ていきましょう。
概要
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現状で見つかる被害報告の事例一覧
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クレジットカード不正利用に関する報告
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商品品質や安全性についての問題点
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悪い口コミと不満のレビューを調べてみた
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個人情報の取り扱いに関する懸念
現状で見つかる被害報告の事例一覧
Temuに関するトラブルの報告は、大きく分けて3つのカテゴリーに分類することができます。

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1つ目は、届いた商品の品質や安全性に関する「製品関連」の問題です。
2つ目は、クレジットカードの不正利用や架空請求といった「金融・取引関連」のトラブル。
そして3つ目が、個人情報の過剰な収集やアプリの安全性に関する「データ・セキュリティ関連」の懸念です。
これらの報告は、世界中のユーザーから寄せられており、特定の国に限った話ではありません。
SNSや口コミサイトでは、これらの被害に関する様々な体験談が共有されています。
以下の表は、報告されている主なリスクをまとめたものです。
リスク分類 |
具体的な報告内容 |
---|---|
製品関連 |
品質不良、商品説明との相違、有害物質の検出、模倣品 |
金融・取引関連 |
クレジットカードの不正利用、フィッシング詐欺、欺瞞的な価格表示 |
データ関連 |
過剰なデータ収集、マルウェア・スパイウェアの疑惑、情報漏洩 |
これらの事例を一つずつ見ていくことで、Temuを利用する際にどのような点に注意すれば良いのかが、より具体的に見えてきます。
クレジットカード不正利用に関する報告
Temuの利用者が最も不安に感じる点の一つが、クレジットカード情報の不正利用です。

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SNS上では、「Temuで買い物をした直後から、身に覚えのない請求が来るようになった」という体験談が数多く投稿されています。
具体的には、Temuに支払い情報を登録した後、数千ドル規模の不正請求が発生したという海外の事例も報告されているようです。
これに対して、Temu側は決済カード業界の国際的なセキュリティ基準である「PCI DSS」に準拠しており、データは暗号化され安全に管理されていると公式に表明しています。
また、「他のサービスで漏洩したカード情報が、Temuでの決済に悪用されているケースもあるのではないか」という指摘も存在します。
ただ、Temuが直接情報を漏洩させたという明確な証拠がない一方で、多くのユーザーが漠然と不安を感じているのも事実です。
このため、サイバーセキュリティ企業のKeeper SecurityやSurfsharkなどは、不安なECショップでショッピングをするときは、クレジットカード情報を直接プラットフォームに登録することを避け、代替手段を用いることを推奨しています。
商品品質や安全性についての問題点
消費者が直接的に直面する問題として、商品の品質や安全性に関するトラブルが挙げられます。

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例えば、アメリカの消費者製品安全委員会(CPSC)は、Temuで販売されていた子供向け製品(パジャマ、ベビーカーなど)が国の安全基準を満たしていないとして、リコールを複数回発令しました。
中には、法律で定められた基準値を超える鉛やカドミウムといった有害物質が含まれていたアクセサリーもあったようです。
韓国の当局による調査でも、サンダルから基準値の11倍を超える鉛が検出されたり、指輪から基準値の945倍ものカドミウムが検出されたりした事例が報告されています。
一般的なユーザーからの不満
公式なリコールに至らないまでも、ユーザーからは様々な不満の声が上がっています。
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写真と実物が全く違う:色やデザインが異なったり、安っぽい素材で作られていたりする。
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機能的な欠陥:「スチームアイロン」を注文したら、水鉄砲のようなものしか届かなかったという報告も。
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不十分な梱包:薄いビニール袋で届くことが多く、配送中に商品が破損しているケースが頻発している。
もちろん、低価格を考えれば満足しているという声も多数ありますが、期待通りの商品が届くかどうかは「運次第」という側面があることは否定できないかもしれません。
悪い口コミと不満のレビューを調べてみた

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Temuの利用者体験は、良いものと悪いものに大きく分かれる傾向があります。
ここでは、特に多く見られる悪い口コミや不満のレビューに焦点を当ててみます。
最も一般的な不満の一つは、配送に関する問題です。
一部のユーザーは迅速な配送を報告していますが、「予定日を過ぎても商品が届かない」「追跡情報が更新されない」といった声が後を絶ちません。
これに対しTemuは、配送遅延に対するお詫びとして少額のクレジットを提供するポリシーを設けていますが、根本的な解決には至っていないようです。
また、前述の通り、商品の梱包状態に関する不満も非常に多く見られます。
複数の商品をまとめて一つの薄いビニール袋に入れて発送するスタイルが基本のため、壊れやすい商品が無残な姿で届くことも珍しくありません。
商品が破損していたり、説明と全く違うものが届いたりした場合、返品・返金プロセスを利用することになりますが、数百円程度の商品だと「手続きが面倒で諦めてしまう」というユーザーも少なくないのが現状です。
このような体験から、「安物買いの銭失い」と感じてしまう人もいるのでしょう。
個人情報の取り扱いに関する懸念
物理的な商品や金銭的なトラブル以上に、深刻な懸念として指摘されているのが、個人情報の取り扱いです。

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Temuのプライバシーポリシーを確認すると、氏名や住所、決済情報といった標準的なデータに加え、
ユーザーが投稿した写真や動画、位置情報、さらには提携するデータブローカーから得た情報まで、非常に広範囲なデータを収集することが明記されています。
セキュリティ専門家の中には、この収集範囲がECプラットフォームとして必要なレベルを明らかに超えていると警鐘を鳴らす人もいます。
実際に、アメリカのイリノイ州などで提起された集団訴訟では、Temuが必要以上に広範なユーザーデータ(生体認証情報やWi-Fi情報など)を収集していると主張されています。
特に、アプリ版Temuに対しては、影響力のあるセキュリティ分析企業Grizzly Researchが「巧妙に隠されたスパイウェア」であると報告しているほか、2024年6月にはアメリカのアーカンソー州司法長官が「機能的にはマルウェアおよびスパイウェアである」として、運営会社を正式に提訴しました。
この訴訟では、アプリがデバイスのカメラやマイク、連絡先情報などに不正にアクセスする機能を持つと指摘されています。
この懸念の背景には、Temuの姉妹アプリである「拼多多(Pinduoduo)」が、過去にマルウェアを含んでいたとしてGoogle Playストアから削除された経緯があることも影響していると考えられます。
temu被害報告から考える安全な対策

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ここまでの被害報告を踏まえ、Temuをより安全に利用するためにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、具体的な対策と知っておくべき情報を解説します。
概要
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Temuは信頼できるのか
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安全な支払い方法と注意するべきこと
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アプリの危険性とデータ収集の実態
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返品・返金プロセスの具体的な流れ
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トラブル発生時の苦情窓口はどこ?
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まとめ:temuの被害報告事例を参考に安全な使い方を知ろう
Temuは、信頼できるのか
「Temuは信頼できるのか」という問いに対する答えは、一概には言えません。
Temuってサイト・・アマゾンの半額ぐらいで買えていい物多くてびっくりした(;'∀') 口コミや色々見たけど、いちお大丈夫なとこみたい・・でもカードはちょっと不安かな・・なんか安い物注文してみればわかるかな~・・・・
— みゅうみゅう (@fSowFf2Zu0hvaSb) September 28, 2024
運営会社であるPDDホールディングスは上場企業であり、Temuは世界中で急速にユーザーを増やしている巨大プラットフォームです。
また、Temu自身もオンライン犯罪の撲滅を目指す国際組織「APWG」に加盟するなど、セキュリティ対策をアピールしています。
しかしその一方で、世界各国の規制当局から厳しい視線を向けられているのもまた事実です。
例えば、EU(欧州連合)はTemuを「超巨大オンラインプラットフォーム(VLOP)」に指定し、違法製品の販売や利用者を誤解させるような「ダークパターン」の使用について、正式な調査を開始しました。
米国議会からは、強制労働によって作られた製品が流通している可能性や、不公正な貿易上の抜け道を利用しているとの指摘も受けています。
これらの事実から、Temuは合法的なビジネスを展開している一方で、その手法やコンプライアンス(法令遵守)の姿勢には多くの課題が残されていると考えられます。
利用する側としては、このような背景を理解した上で、自己防衛の意識を持つことが大切になります。
安全な支払い方法と注意するべきこと
Temuで買い物をする際に、金融情報を守るための対策は非常に重要です。

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最もおすすめな方法は、クレジットカード情報をTemuに直接登録しないことです。
推奨される支払い方法
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PayPal(ペイパル):カード情報をTemuに渡すことなく決済できるため、安全性が高まります。
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後払いサービス(Paidyなど):商品を受け取った後に支払うことができるため、トラブルのリスクを軽減できます。
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コンビニ払い:個人情報の提供を最小限に抑えられますが、支払いに行く手間がかかります。
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プリペイドカードやバーチャルカード:万が一情報が漏れても、チャージした金額以上の被害は出ません。
どうしてもクレジットカードを使いたい場合は、利用後に必ずカード情報をサイトから削除する習慣をつけましょう。
また、普段あまり使わない銀行口座のデビットカードを、残額ギリギリで利用するのも一つの手です。
アプリの危険性とデータ収集の実態
前述の通り、Temuのアプリにはスパイウェアやマルウェアの疑惑が向けられています。
事実として、アメリカでは、アプリがユーザーの許可なく広範なデータを不正に収集しているとして、集団訴訟も起こされています。
訴状の内容によれば、このアプリはデバイス内のカメラやマイク、連絡先、メッセージといったプライベートな情報にアクセスするだけでなく、ユーザーが設定したプライバシー設定を上書きすることさえ可能だと主張されています。
アプリ利用を避ける選択
このようなリスクを少しでも避けたいのであれば、アプリをダウンロードせずに、スマートフォンのブラウザやパソコンからウェブサイト版を利用することが推奨されます。
ウェブサイトからのアクセスであれば、アプリに与えるような広範な権限を許可する必要がないためです。
プライバシー保護をさらに強化したい場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して通信を暗号化することも有効な手段と考えられます。
ただし、Temuに自ら提供した個人情報(氏名、住所など)の収集を防ぐことはできない点を理解しておく必要があります。
返品・返金プロセスの具体的な流れ
Temuは、多くの商品に対して「注文後90日以内であれば最初の返品は無料」という、非常に寛大な返品ポリシーを掲げています。
これは、ユーザーにとって大きな安心材料の一つです。
実際に、多くのユーザーが「返金プロセスは簡単だった」「商品を返送しなくても返金してもらえた」と報告しています。
返品・返金の手順
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アプリまたはウェブサイトの注文履歴にアクセスします。
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該当する注文を選び、「返品/返金」のボタンをタップします。
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返品したい商品と理由を選択し、指示に従って手続きを進めます。
ただし、この寛大なポリシーにも注意点があります。
数百円程度の低価格商品の場合、多くのユーザーが「手続きの手間を考えると割に合わない」と感じ、放棄してしまうケースが多いようです。
また、着用済みの衣類や「返品不可」と表示されている商品は対象外となるなど、肝心なときの例外も存在します。
この返品ポリシーは、低品質な商品を販売するビジネスモデルを維持するための、計算されたリスク管理戦略であるという見方もできます。
トラブル発生時の苦情窓口はどこ?

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Temuの利用中にトラブルが発生した場合、まずはTemu自身のカスタマーサポートに連絡を取ることが第一歩です。
しかし、そこで問題が解決しない場合や、より深刻な被害に遭った場合は、外部の専門機関に相談する必要があります。
日本国内のユーザーが利用できる主な相談窓口は以下の通りです。
日本の消費者保護機関
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消費生活センター(消費者ホットライン「188」)
商品やサービスに関するトラブル全般について相談できる、最も身近な窓口です。「いやや(188)」の語呂合わせで覚えておきましょう。
専門の相談員が、問題解決のためのアドバイスや情報提供を行ってくれます。
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国民生活センター越境消費者センター(CCJ)
Temuのような海外の事業者とのトラブルに特化した相談窓口です。
外国語での交渉が必要な場合や、現地の法律・商習慣が絡む複雑な問題について、専門的なサポートを受けることができます。
クレジットカードの不正利用が疑われる場合は、これらの窓口に相談する前に、まずカード発行会社に連絡し、カードの利用を停止することが最優先です。
まとめ:temuの被害報告事例を参考に安全な使い方を知ろう
この記事では、Temuに関する様々な被害報告を基に、その実態と安全な利用法について解説しました。

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最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
不慮のトラブルに巻き込まれないためには、やはりしっかりと予備知識をつけて、正しく判断できるようになるのが肝心ですね。
この記事のポイント
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Temuの被害報告は製品、金融、データの3種類に大別される
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品質不良や有害物質を含む製品のリコールが海外で報告されている
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クレジットカードの不正利用を疑う声が多数上がっている
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アプリは必要以上に個人情報を収集するとの指摘がある
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スパイウェアやマルウェアの疑惑で訴訟も起きている
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安全対策として、クレジットカードの直接登録は避けるべき
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PayPalや後払いサービス、コンビニ払いが推奨される
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アプリではなく、ウェブサイト版の利用がより安全
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返品ポリシーは寛大だが、低価格商品では利用しづらい側面も
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トラブルが解決しない場合は消費生活センターに相談する
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海外事業者との問題は越境消費者センター(CCJ)が専門
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カード不正利用は、まずカード会社に連絡し利用を停止する
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Temuの安さは、様々なリスクとのトレードオフであることを理解する
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利用する際は、自己防衛の意識を持つことが何よりも大切
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この記事の情報を参考に、賢く安全に利用するかを判断する
参照:https://globalaffairs.org/ / 戦略国際問題研究所(CSIS)による分析レポート