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スターターブランドが人気なのに「ダサい」イメージを抱く人が多い理由

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最近、街やSNSで「スターター(STARTER)」のロゴを見かける機会が増えたと感じませんか?

90年代ファッションのリバイバルという大きな波に乗り、古着ブームも相まって再び熱い注目を浴びています。

しかし、その一方で「スターターって、もしかしてダサい?」という少し不安な声が聞こえてくるのも事実です。

 

スターターとはそもそも何のブランドで、一体「STARTER」は何系でどこのブランドなのか。

その栄光と挫折に満ちた歴史、そして複雑なブランドの背景をじっくりとひも解いていくと、一部の人々がスターターをダサいと感じる、その理由の根源が見えてくるかもしれません。

 
 
 
 
 
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この記事では、スターターの現在の人気を調査しつつ、なぜこれほどまでに評価が真っ二つに分かれるのか、そのパラドックスを深く掘り下げて解説します。

 

実は、かつては憧れの象徴でしたが、ある時期から量販店のイメージがつき、近年ではバッグや靴でも有名になってきています。

また、靴以外に有名なアイテムとして、誰もが知る定番のジャケットだけでなく、日々のコーディネートに取り入れやすいパンツやトレーナーもラインナップされているのです。

 

この記事を最後まで読めば、スターターが持つ「栄光」と「影」という二つの顔を深く理解し、

周囲の評価に惑わされることなく、自信を持ってファッションに取り入れられるようになるはずです。

この記事でわかること

  • スターターが「ダサい」と言われるようになった歴史的な背景

  • 黄金期から現代までのブランドイメージの移り変わり

  • スターターのアイテムをおしゃれに着こなすための具体的なコツ

  • 人気ライン「ブラックレーベル」の特徴や古着の探し方

 

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なぜスターターブランドはダサいと言われる?

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ここでは、スターターというブランドの基本的な情報から、なぜ一部で「ダサい」というネガティブなイメージが生まれてしまったのか、その複雑な歴史的背景と、現代における世間の評判を詳しく掘り下げていきます。

ブランドが歩んできた波乱万丈の道のりを知ることで、現在の多様な評価が生まれる理由が、きっとクリアに見えてくるでしょう。

概要

  • スターターは何のブランド?

  • 「STARTER」何系でどこのブランド?

  • STARTERの歴史とブランドの背景

  • スターターをダサいと感じる人の理由

  • ネットでのスターターの人気を調査

 

スターターは何のブランド?

スターターは、1971年にアメリカのコネチカット州で、元大学アスリートのデビッド・ベッカーマンによって設立されたファッションブランドです。

このブランドが画期的だったのは、当時まだ明確に分かれていた

「スポーツウェア」の世界と、若者たちの「ポップカルチャー」を見事に融合させた、先駆け的な存在であるという点にあります。

株式会社ブランチアウトWebより引用

STARTER|スターター | 株式会社ブランチアウト

 

単なるアパレルブランドの枠を超え、80年代には

NFL(プロフットボール)、

MLB(メジャーリーグベースボール)、

NBA(プロバスケットボール)、

NHL(プロアイスホッケー)

といった、アメリカが世界に誇る4大プロスポーツリーグすべてと、史上初めて公式なライセンス契約を結ぶという偉業を成し遂げました。

 

この契約により、各チームの象徴的なロゴやカラーリングを大胆に用いた、高品質でデザイン性の高い公式ライセンス商品を、ファッションアイテムとして市場に送り出すことが可能になったのです。

 

これが、ファンがお気に入りのチームのアイテムを、スタジアムだけでなく街中でもおしゃれに着こなすという、全く新しい文化が生まれるきっかけとなりました。

言ってしまえば、それまで単なる記念品やお土産物の域を出なかったチームウェアを、若者たちが憧れる

「ストリートで着られるかっこいい服」へと劇的に進化させた革命的なブランド、それがスターターなのです。

 

「STARTER」何系でどこのブランド?

前述の通り、STARTERはアメリカのブランドであり、

東部のコネチカット州ニューヘイブンという学園都市でその歴史をスタートさせました。

 

ファッションのジャンル、つまり「何系」という答えは、

主に「スポーツウェア」や「ストリートファッション」というカテゴリーに明確に分類されます。

その基盤には、常にアメリカのスポーツカルチャーへの深いリスペクトがあります。

 
 
 
 
 
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特にブランドが黄金期を迎えた90年代には、当時隆盛を極めていたヒップホップカルチャーと非常に深く結びつきました

Run DMC、DJ・ジャジー・ジェフ、2パックといった伝説的なアーティストたちがこぞってスターターのジャケットやキャップを身につけたことで、

ストリートシーンにおいて絶対的な存在感を放つ、欠かせないブランドとしての地位を不動のものにしたのです。

 

そのため、スターターのアイテムは、スポーツ由来の機能性やアクティブな雰囲気と、当時のストリートカルチャーが持つ少しルーズでリラックスした、そして自己表現を重視するカジュアルな雰囲気を併せ持っているのが最大の特徴です。

 

その伝統は現代にも受け継がれており、そのルーツを大切にしながらも、アクティブなスポーツシーンから日々の普段使いまで、幅広いシチュエーションで活躍できる多様なアイテムを展開し続けています。

 

STARTERの歴史とブランドの背景

スターターというブランドの持つ複雑な魅力を理解するには、その光と影が織りなす劇的な歴史の物語を知ることが欠かせません。

 

栄光の90年代:ステータスの象徴へ

1971年の創業から着実に成長を続け、80年代を通じて各プロスポーツリーグとのライセンス契約を次々と締結したスターターは、成功への確固たる土台を築き上げます。

そして訪れた90年代、その人気はまさに頂点に達し、社会現象と呼べるほどの熱狂を生み出しました。

 

当時、光沢のあるサテン生地で作られたスターターのチームジャケットは、一着150ドルから300ドルという、若者にとっては非常に高価なアイテムでした。

そのため、このジャケットを所有し、身にまとうことは、仲間内で認められるための一種の「ステータス」であり、誰もが憧れる存在だったのです。

 

ヒップホップアーティストや、ウィル・スミスのような人気俳優がメディアで頻繁に着用した影響も絶大で、スターターは単なる衣服という存在を超え、「クールであることの証明書」のような役割を担うようになりました。

 

ジャケットの袖口やキャップの後ろで輝く、アイコニックな「Sと星」のロゴは、それが本物であることの証であり、当時の多くの若者たちの羨望の眼差しを集める、特別なシンボルでした。

 

転落とイメージの変化

しかし、皮肉なことに、そのあまりにも絶大な人気が、後にブランドイメージを根底から覆し、大きく変えてしまう悲劇のきっかけとなります。

ステータスシンボルとしての価値があまりにも高くなりすぎたため、高価なスターターのジャケットは強盗の格好の標的となり、

ジャケットを奪うための暴行事件や、時には人命に関わる事件にまで発生する深刻な社会問題へと発展してしまいました。

 

昨日までの憧れのアイテムは、メディアの連日の報道により、

一転して「危険」や「暴力」と結びつく、ネガティブなイメージを持たれるようになってしまったのです。

 

さらに、94年のMLBストライキに代表されるプロスポーツ界の混乱や、ナイキ、リーボックといった競合他社のアパレル市場への本格参入など、ビジネス面での厳しい逆風も重なりました。

こうして、輝かしい成功を収めたスターターは、1999年に連邦倒産法を申請し、経営破綻という形で一つの時代の終わりを告げることになります。

この栄光からの転落という歴史的背景こそが、現在のスターターが持つ複雑なイメージを形成する、最も重要な土台となっているのです。

 

スターターをダサいと感じる人の理由

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スターターに対して一部の人々が「ダサい」というネガティブな印象を抱くのには、

波乱に満ちた歴史的背景からくる、二つの非常に大きな理由が考えられます。

一つ目の、そして最も決定的な理由は、前述の通り、経営破綻後のブランドの展開戦略にあります。

 

破産後、スターターのブランド名は複数の企業の手に渡る流転の末、最終的にスポーツウェア業界の巨人であるナイキによって買収されました。

参照:https://ja.namu.wiki/w/%EB%82%98%EC%9D%B4%ED%82%A4

 

そして、ナイキはスターターの持つ高い知名度を利用し、全く新しい戦略を打ち出します。

それは、大手ディスカウントストアのウォルマートと提携し、チームロゴなどを一切排した、非常に安価でベーシックなアスレチックウェアを、ウォルマート限定で大量に販売するというものでした。

 

この戦略自体は、商業的には大きな利益を生み出すことに成功しましたが、長年かけて築き上げてきたブランドイメージにとっては、計り知れないほどの大きな転換点となりました。

かつて誰もが目を輝かせて憧れた、高級で入手困難なステータスシンボルが、誰もがいつでも手軽に購入できる安価な量販品へとその姿を変えたことで、「スターター=安物」という新しいイメージが、一部の消費者、特に昔の栄光を知らない世代に強く根付いてしまったのです。

この現象は「ブランド・ダイリューション(ブランド価値の希薄化)」と呼ばれ、多くのブランドが陥りがちな罠でもあります。

 

もう一つの理由は、90年代のデザインそのものに対する、世代間の美意識のギャップです。

ゆったりとしたオーバーサイズのシルエット、鮮やかで大胆な色使い、そして大きく配置されたロゴといった、90年代特有のデザイン言語は、当時のカルチャーをリアルタイムで体験した人々や、

現在のレトロトレンドに敏感な若者たちの目には、「懐かしくて逆に新しい」「個性的でかっこいい」と非常にポジティブに映ります。

 

しかし、その文化的背景や文脈を知らない人々にとっては、それらのデザイン要素が単に

「時代遅れで古臭い」「派手すぎてコーディネートが難しい」と感じられてしまう可能性も否定できません。

 

このように、ブランドが実際にたどってきた歴史の物語と、それを受け取る人々の世代やファッションへの関心度の違いによって、

スターターの評価は「クール」と「ダサい」の間で大きく揺れ動いているのです。

比較項目

1990年代(黄金時代)

2000年代以降(ウォルマート時代)

主なイメージ

ステータスシンボル、高級品、憧れ

量販品、安価、ベーシック、日常着

デザイン

大胆なチームカラー、大きなロゴ刺繍

シンプル、無地、チームロゴなし

価格帯

高価(150ドル~300ドル)

低価格、手頃

主な販売場所

スポーツ用品専門店、高級百貨店

ウォルマート限定

文化的背景

ヒップホップ、ストリートカルチャーの象徴

ファミリー向け、汎用スポーツウェア

 

ネットでのスターターの人気を調査

現代のブランド評価を映す鏡であるインターネット上の評判を詳しく見てみると、

スターターに対する評価が、肯定的なものと否定的なものに、驚くほどくっきりと分かれている様子が手に取るようにうかがえます。

 

例えば、あるファッションアイテムの評判を多角的に調査するサイト「ダサイズム」が実施したアンケート結果は、この状況を象徴しています。

「全くダサくない」「ダサいとは思わない」と好意的に答えた人が合計で40%に達した一方で

「少しダサい」「すごくダサい」と否定的な意見を持つ人も合計で30%存在し、まさに意見が拮抗している状態です。

 

肯定的な意見の多くは、「90年代の古着っぽくて、今見ると逆におしゃれ」

「ストリート感があってカジュアルでかっこいい」といった、近年のヴィンテージブームや90年代リバイバルの文脈で高く評価する声です。

 

特に、日本最大級のファッションコーディネートサイト「WEAR」や、画像共有SNSのInstagramなどでは、

多くのファッショニスタたちがスターターのヴィンテージジャケットやキャップを現代的なスタイルに巧みに取り入れており、その根強い人気ぶりを視覚的に確認することができるでしょう。

 

その一方で、否定的な意見の背景には、やはり前述したウォルマート時代に形成された「安価な量販品」というイメージが、いまだに根強く残っていることが挙げられます。

 

ネットの掲示板などでは、「なぜあの安かったブランドの古着が、今になって数万円もの高値で取引されているのか理解できない」といった価値観のズレからくる戸惑いの声や、

「デザインが原色ばかりで派手すぎて子供っぽい」「シルエットが大きすぎて野暮ったく見える」といった、90年代のスタイルそのものに馴染めないという率直な意見も見受けられます。

 

このように、ネット上での評価は、スターターというブランドのどの時代の、どの側面に光を当てて見ているかによって、その印象が180度異なってしまうという、非常に興味深い現状を浮き彫りにしています。

 

スターターブランドは本当にダサい?アイテムと着こなし術

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スターターのブランドイメージが、なぜこれほどまでに複雑な背景を持つのかを理解した上で、ここからはより実践的な側面に目を向けていきます。

具体的な人気アイテムの紹介から、それらを「ダサく」見せることなく、現代のファッションシーンでおしゃれに着こなすための具体的なコツまで、詳しく解説していきます。

アイテム選びとコーディネートという二つの要素をマスターすれば、スターターの印象はあなたの手で大きく変えることができるのです。

概要

  • バッグや靴で有名?

  • 靴以外に有名なアイテムとは

  • パンツやトレーナーもラインナップ

  • ブラックレーベルの年齢層は?

  • 人気の古着はどこに売ってる?

  • まとめ:スターター ブランドがダサいかは着こなし次第

 

バッグや靴で有名?

スターターと聞いて、多くの人が真っ先にジャケットやキャップといったアイコニックなアパレルを思い浮かべるかもしれませんが、実は近年、バッグや靴といったアクセサリーやフットウェアの分野にも力を入れています。

 

特に注目すべきはシューズラインです。

2022年に、日本の大手靴販売チェーンである株式会社チヨダが、日本国内での独占販売を開始したことで、ブランドの新たな一面として、ファッション感度の高い層から新たな注目を集めています。

 

展開されているスニーカーのデザインは、ブランドのルーツである90年代のストリートカルチャーやスポーツのテイストを随所に感じさせつつも、過度に主張しすぎず、日常の様々なコーディネートにスムーズに取り入れやすい、クリーンでシンプルなものが中心となっています。

 

価格帯も比較的手頃に設定されているため、これまでスターターに馴染みがなかった人でも、気軽に試せる入門アイテムとして選びやすいかもしれません。

また、機能的なバックパックや、トレンド感のあるショルダーバッグ、ウエストポーチなどもリリースされており、耐久性とデザイン性を両立させた実用的なアイテムとして、若者を中心に人気を博しています。

 

ただ、ブランドの歴史や象徴性という点では、やはりジャケットやキャップほどの圧倒的な知名度はないため、

現状では「バッグや靴で有名なブランド」というよりは、「アパレルを主軸としながら、近年アイテムの幅を多角的に広げているブランド」と捉えるのが、最も正確な理解と言えるでしょう。

 

靴以外に有名なアイテムとは

スターターというブランドのイメージを決定づけ、その名を世界に轟かせた、靴以外で最も有名で象徴的なアイテムといえば、それは間違いなくアウター、

特に光沢が美しい「サテンジャケット」や、野球のユニフォームが起源の「スタジャン(スタジアムジャンパー)」、そして頭から被るタイプの「プルオーバージャケット」です。

 

高級感のあるサテン生地に、自身が応援するプロスポーツチームのロゴやマスコットが、色鮮やかな刺繍で大胆に施されたジャケットは、90年代のストリートファッションを語る上で絶対に欠かすことのできない、もはや伝説的なアイテムと言えます。

それは単なる防寒着ではなく、自己表現であり、所属するコミュニティへの忠誠を示すための重要なツールでした。

 

また、頭部を覆うファッションアイテムとして、「スナップバックキャップ」も忘れてはならない存在です。

後頭部にあるプラスチック製のアジャスター(スナップ)でサイズを自由に調整できるこのタイプのキャップは、スターターがその人気を爆発的に広めたと言っても過言ではなく、前述のジャケットとセットでコーディネートするのが、当時のストリートにおける「正解」のスタイルでした。

 

これらのアイテムは、製造から数十年が経過した現在では、その希少性と歴史的価値から、単なる古着ではなく「ヴィンテージ品」として高い価値を持ち、世界中の熱心な古着ファンやコレクターたちから、常に探し求められています。

 

パンツやトレーナーもラインナップ

スターターは、一着でコーディネートの主役になる華やかなジャケットやキャップだけでなく、日々のスタイリングの堅実な土台となる、縁の下の力持ち的なアイテム、

すなわちパンツやトレーナー(スウェットシャツ)のラインナップも非常に充実しています。

 

これらのアイテムの多くは、アイコニックなジャケットに比べて、デザイン的にははるかにシンプルで落ち着いたものが多く、ブランドロゴが胸元や袖にワンポイントで控えめに入っている程度のものが主流です。

 

そのため、スターターの持つ、90年代特有の大胆で派手なデザインに少し抵抗がある人や、ブランドものをさりげなく取り入れたいと考えている人でも、気負うことなく日々のファッションにプラスしやすいのが大きな魅力と言えます。

 

もちろん、デザインがシンプルだからといって品質に妥協はなく、素材の選定や着心地にもこだわって作られています。

家でリラックスしたい日のルームウェアとしてはもちろん、ちょっとした外出やアクティブなシーンまで、シチュエーションを選ばずに幅広く活躍してくれるでしょう。

 

特に、クルーネックのトレーナーやフード付きのパーカーは、春や秋には一枚でさらりと着るのはもちろん、冬場には主役であるジャケットのインナーとしても使えるため、一着持っているだけでコーディネートの選択肢がぐっと広がる、非常に便利なアイテムです。

 

ブラックレーベルの年齢層は?

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「STARTER BLACK LABEL(スターター ブラックレーベル)」は、多くの人がイメージするオリジナルのスターター(通称:オーセンティックライン)とは、一線を画す、少し異なる位置づけの特別なラインです。

 

この洗練されたラインは2012年にヨーロッパで産声を上げ、従来のスポーツウェアという枠組みや歴史に敬意を払いつつも、それだけにとらわれることなく、より強く「ファッション性」を重視しているのが最大の特徴となっています。

 

展開されるアイテムのデザインは、スターターが長年培ってきたスポーツの歴史を背景に感じさせながらも、現代のストリートファッションの最新トレンドを敏感に反映した、より洗練されてスタイリッシュ、かつモードな雰囲気をまとったものが多くなっています。

Palace SkateboardsやAcne Studiosといった、世界的に影響力のあるブランドとのコラボレーションも積極的に行っており、そのファッション性の高さを証明しています。

 

そのため、このラインがターゲットとする主な年齢層としては、90年代のカルチャーに郷愁を感じる層というよりも、現在のファッションシーンの動向に常にアンテナを張っている、20代から30代のトレンドに敏感な男女が中心と考えられます。

 

ウォルマート時代についてしまった量販品のイメージを払拭し、ファッションの世界で再びプレミアムなブランドとしてスターターの価値を再構築することを目指しているため、価格帯もオリジナルのラインよりは少し高めに設定されており、その特別感を演出しています。

 

人気の古着はどこに売ってる?

スターターの黄金期である90年代に作られた、オリジナルのヴィンテージアイテム、特に人気の高いチームジャケットや希少なデザインのキャップを手に入れたいと考えた場合、その主な探し場所は現代の「古着市場」ということになります。

 

具体的な探し場所としては、まず実店舗が挙げられます。

セカンドストリートやトレファクスタイルといった全国に店舗網を持つ大手のリユースショップや、原宿や下北沢、大阪のアメリカ村などに点在する、特定のジャンルや年代に特化した個人経営のヴィンテージショップなどで、思わぬ逸品に出会える可能性があります。

 

また、近年では、実店舗以上にオンラインでの個人間売買が非常に盛んになっています。

「メルカリ」や「ヤフオク!」といった日本を代表するフリマアプリやオークションサイトでは、日々膨大な数のスターター製品が出品されており、自宅のソファに座りながら、世界中の珍しいアイテムを探し出すことが可能です。

 

ただし、オンラインでの購入には注意点も伴います。

個人間取引では、商品の状態を掲載されている数枚の写真だけで判断しなくてはならないため、気になる汚れや生地のダメージの程度などを、購入前に出品者に質問してしっかりと確認することが大切です。

また、残念ながら、非常に人気があるブランドであるがゆえに、精巧に作られた偽物が出回っている可能性もゼロではありません。

過去の取引評価を参考にするなど、信頼できる出品者から購入することを心がける、慎重な姿勢が何よりも求められます。

 

まとめ:スターターブランドがダサいかは着こなし次第

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この記事で解説してきた、スターターというブランドの複雑な魅力と、その評価が分かれる理由に関する重要なポイントを、最後にまとめます。

この記事のポイント

  • スターターは1971年にアメリカで誕生したスポーツと文化を繋ぐブランド

  • 90年代にヒップホップカルチャーと融合しストリートで一世を風靡した

  • 当時は誰もが憧れる高価で入手困難なステータスシンボルとされていた

  • その絶大な人気が引き金となりジャケットをめぐる強盗事件など社会問題にもなった

  • 経営破綻という大きな挫折を経験しブランドの歴史は一変する

  • その後ウォルマートで安価なベーシックラインが大量に販売された

  • この量販品のイメージが後に「ダサい」という声が生まれる大きな一因となった

  • ブランドへの印象は見る人の世代や過去の経験によって大きく異なっている

  • 現在はヴィンテージ市場で希少な90年代の古着が高値で取引されている

  • よりファッション性を重視した洗練された上位ライン「ブラックレーベル」も存在する

  • ブラックレーベルはトレンドに敏感な20代から30代の若者に特に人気がある

  • ブランドを象徴するアイテムは今も昔もサテンジャケット、スタジャン、キャップ

  • 近年では日常使いしやすい靴やバッグ、シンプルなパンツやトレーナーも展開

  • スターターをおしゃれに着こなす最大の鍵は全体のシルエットのバランスにある

  • ボリュームのあるジャケットには細身のパンツを合わせるのが現代的な着こなしの基本

  • 最終的に「ダサい」かどうかはブランドの持つ波乱万丈の物語を理解し、自信と愛情を持って着こなせるかどうかにかかっている

「スターター」というブランドが持つ真の価値は、90年代のアメリカンカルチャーそのものを色濃く体現する、生きた歴史的な遺産であり、多くの人々の青春時代の輝かしい記憶と結びついています。

ウォルマートでの展開という、ブランドの長い歴史の一片だけを切り取って見れば、ある種の「ダサさ」を感じる人がいるのも無理はないかもしれません。

しかし、その背景にある栄光と挫折の物語全体を理解すれば、その見方はきっと大きく、そして深いものへと変わっていくはずです。

この記事が、あなたがスターターという唯一無二のブランドをより深く理解し、周囲の声に流されることなく、自分らしくファッションを楽しむための一助となれば、これ以上嬉しいことはありません。

 

参照:Youtube「【ナイロンジャケット】実は今年で50周年!スターターの魅力とは?【STARTER】」


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