ブランドのトリビア

それグランジファッション?ダサいよね(笑)と言われないためのトリビア

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グランジファッションと聞くと「え、なんだか小汚い」「ちょっとだらしない」といったイメージが浮かぶ人が多いかもしれませんね。

この記事では、グランジファッションはダサい、と調べてしまうような”ダサい説”を検証していきます。

グランジファッションの特徴を整理しながら、グランジはいつ流行ったのか、そしてグランジファッションの歴史について深く掘り下げてみます。

 

最近のトレンドであるY2Kとグランジの違いは何?と疑問に思う方もいるでしょう。

実は、Y2kとグランジの意外な共通点とは、 90年代から2000年代へのファッションの流れの中に隠されています。

グランジファッションで有名な芸能人といえば、 やはりカート・コバーンが象徴的です。

 

日本ではミドルメンズや40代に定着が多い?という印象もありますが、最近はZ世代にも新しい形でリバイバル(再流行)しています。

この記事では、グランジで有力なブランドを紹介しつつ、よくみる関連アイテム、特にグランジネルシャツについてのトリビアまでグランジの魅力を幅広く解説します。

この記事を読み終える頃には「ダサい」というイメージが「奥深い」に変わっているはずです。

この記事でわかること

  • グランジが「ダサい」と呼ばれる本当の理由

  • グランジファッションの正しい歴史と精神性

  • Y2Kとグランジの具体的な違いと共通点

  • 現代で「ダサく」見えない着こなしのコツ

 

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グランジファッションがダサいと言われる背景

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ここでは、グランジファッションが「ダサい」や「汚い」といったイメージを持たれがちな理由を、その背景から探っていきます。

概要

  • グランジファッションの歴史について

  • グランジはいつ流行った

  • グランジファッションの特徴

  • グランジファッションで有名な芸能人

 

グランジファッションの歴史について

グランジファッションを理解する上で大切なのは、これが有名なデザイナーによって意図的に作られたスタイルではない、という点です。

その始まりは、1980年代の終わりから90年代の初めごろ、アメリカ北西部の都市シアトルで生まれた音楽ジャンル「グランジロックにあります。

「グランジ(grunge)」という言葉自体、もともとは「うす汚い」「劣った」といった意味を持つアメリカの俗語(スラング)です。

(※俗語とは、くだけた場面で使われる言葉のことです)

 

当時のシアトルは雨が多く寒い気候で知られており、ミュージシャンたちは高価な衣装ではなく、安価で実用的な服、

つまり古着のネルシャツ、着古したTシャツ、 破れたジーンズといったアイテムを「普段着」として身につけていました。

これが、パッと見の印象にそのまま現れています。

 

精神性としてのグランジ

グランジが単なる流行を超えたカルチャー(文化)となった理由は、根底にある強い精神性にあります。

それは、 1980年代の過剰な消費主義や、見た目ばかりが先行するメインストリームの音楽 (例えば、きらびやかな衣装のヘアメタルバンドなど)に対する直接的な「反抗」でした。

 

彼らは、 マーケティングによって作られた「完璧」なスター像を拒否し、あえて「汚く」「不完全」であることを選びました。

これは「DIY精神(自分でやる)」や「反商業主義」の現れであり、

「反ファッション」とも呼べる、 彼らの強いメッセージが込められたスタイルだったのです。

 

グランジはいつ流行った

グランジが世界的に注目されたのは、1990年代の初めです。

ロックバンドの「ニルヴァーナ」などが世界的に有名になった時期と、ぴったり重なります。

このスタイルは、アトルの音楽シーンから始まり、あっという間に世界中の若者たちの間に広がりました。

 

商業主義とのジレンマ

1993年には、マーク・ジェイコブスという有名なデザイナーが、

なんとこの「反ファッション」を高級ブランド(ペリー・エリス)の ファッションショー(コレクション)で発表します。

これは当時、大きな話題となり賛否両論を呼びました。

 

「反商業主義」の象徴であったグランジが、まさに商業主義の頂点であるハイファッションに取り込まれるという、究極の文化的ジレンマが露呈した瞬間でもありました。

そして2024年から2025年にかけて、Y2K(2000年代)ブームの次なる流れとして

「ネオ・グランジ」や「Y2Kグランジ」といった新しい解釈で、 再びファッションの最前線にリバイバル(再流行)しています。

 

グランジファッションの特徴

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グランジファッションの最大の特徴は、わざと磨かれていないスタイルである点です。

新品のきれいな服ではなく、色褪せたり、破れたり、ヨレヨレになった服をあえて選びます。

 

グランジを象徴するアイテム

具体的には、古着のネルシャツ、ダメージのあるジーンズ 着古したバンドTシャツ 穴が開きそうだったり、毛玉があったりするオーバーサイズのニットやカーディガンなどが挙げられます。

 

足元は、履きこんだドクターマーチンなどのブーツや、コンバースのような「ローテクスニーカー」を合わせるのが定番です。

(※ローテクスニーカーとは、ハイテクな機能がない、シンプルな作りのスニーカーのことです)

 

ポイントは、これらのアイテムを無造作に「重ね着」することです。

ただし、現代において90年代当時のスタイルをそのまま再現しようとすると大きな失敗につながる可能性があります。

(詳しくは後述の「グランジファッション ダサい」は着こなし次第 で解説します)

 

グランジファッションで有名な芸能人

グランジファッションを語る上で、絶対に外せない人物がいます。

それは、ロックバンド「ニルヴァーナ」のフロントマン(ボーカル兼ギター)だった、故カート・コバーンです。

彼が着ていたオーバーサイズのカーディガンや、ボロボロのデニム、着古したTシャツは、グランジの象徴的なユニフォームとなりました。

 

しかし、 ここには大きな皮肉(アイロニー)が存在します。

彼はファッションに対して極めて「無頓着」であったとされています。

彼が身につけていたのは、 リハーサルや普段の生活で着ていた、単に快適で楽な古着だったのです。

 

彼がファッションを「拒絶」した姿勢、

その「反ファッション」の態度こそが、 皮肉にも彼を時代の「ファッション・アイコン」へと押し上げました。

 

グランジファッションはダサい!の誤解を解く

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「ダサい」というイメージは、 多くの場合、 誤解や現代の着こなしの失敗から生まれています。

ここでは、 グランジの現代的な捉え方や、 他のトレンドとの違いを解説します。

概要

  • Y2Kとグランジの違いは何?

  • Y2kとグランジの意外な共通点とは

  • ミドルメンズや40代に定着が多い?

  • グランジで有力なブランドを紹介

  • よくみる関連アイテム

  • グランジネルシャツについてのトリビア

  • 結論:グランジファッション ダサい!は着こなし次第

 

Y2Kとグランジの違いは何?

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最近のトレンドである「Y2K」と「グランジ」は、 しばしば混同されがちです。

しかし、この二つは時代背景も根本的な精神性(マインド)も異なります。

グランジが1990年代の「反抗」や「内省的」(自分の心と向き合う)なスタイルであるのに対し、

Y2Kは2000年代初頭の「未来への楽観」や「デジタル感」をベースにしています。

 

具体的なスタイルの違いは、 以下の表のようにまとめられます。

比較項目

グランジ (90年代)

Y2K (2000年代)

精神性

反商業主義、反抗、内省的

未来への楽観、デジタル、開放的

カラー

ダークな色調(黒、グレー、ダークウォッシュ)

メタリック、ネオン、明るい色(シルバー、クローム)

素材

アナログな自然素材(綿、ウール、デニム)

ハイテク素材、光沢素材、リフレクティブ(反射)

キーワード

ネルシャツ、ダメージデニム、古着

ローライズパンツ、厚底ブーツ、ハイテク素材

 

Y2kとグランジの意外な共通点とは

一見、 正反対に見えるこの二つのスタイルですが、実は意外な共通点も存在します。

第一に、 どちらも既存の価値観に対する「破壊者」である点です。

 

グランジが1980年代の完璧に作られたきらびやかな音楽業界を「破壊」したように、

Y2Kのデジタル感覚は、 それまでの古いシステムを「破壊」するような力を持っていました。

 

第二に、現代のリバイバル(再流行)において、 この二つが「融合」している点です。

「Y2Kグランジ」と呼ばれる新しいスタイルが生まれています。

これは、 90年代のグランジが持つ「アナログな魂」と、 Y2Kの「デジタルな楽観主義」を組み合わせたスタイルです。

 

「アナログな魂を持つデジタル・ネイティブ」とも言える現代のZ世代ならではの新しい表現であり「反抗的未来主義」とも呼ばれています。

 

現代社会との親和性

なぜ今、30年以上前の「反骨精神」が再び求められているのでしょうか。

それは、現代社会が90年代とは異なる形の「均質化」(どれも同じようになること)に 直面しているから、という考察があります。

 

90年代のグランジが商業主義に反抗したように、現代の若者たちは、AIやアルゴリズムによって最適化されすぎた文化や

「コスパ(コストパフォーマンス)」 「タイパ(タイムパフォーマンス)」といった効率至上主義に 「飽き」を感じているのかもしれません。

 

ミドルメンズや40代に定着が多い?

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「グランジファッション」と聞くと、1990年代に青春を過ごしたミドルメンズ、つまり40代や50代の男性に定着しているイメージがあるかもしれません。

アンケート調査(記事データベース2参照)などを見ると、 実際に「懐かしい」「学生時代に着ていた」といった声もあります。

しかし、ここには大きな注意点があります。

 

当時のスタイルをそのまま大人が再現すると、清潔感が失われ、

周囲からは単に「だらしない」や「不潔」、 「浮浪者感」といった ネガティブな印象を強く与えてしまう危険性が高いです。

 

前述の通り、現代のトレンドは「ネオ・グランジ」や「Y2Kグランジ」として、Z世代を中心に新しい解釈でリバイバルしています。

したがって、懐かしさだけで当時のまま取り入れるのではなく、清潔感を意識した現代的なアップデート(更新)が今では必要不可欠です。

 

グランジで有力なブランドを紹介

グランジは元々「反商業主義」であり「反ブランド」の立場をとるスタイルでした。

高価な服を拒否することが原点です。

しかし、その精神性やスタイルに影響を受けた、または後に「グランジ」と関連付けられるようになったブランドはいくつか存在します。

 

グランジをコレクションにしたブランド

最も伝説的なのは、マーク・ジェイコブスが「ペリー・エリス」というブランドに在籍していた 1993年に発表したコレクションです。

また、 エディ・スリマンが「サンローラン」で発表したスタイルは「ラグジュアリー(高級な)グランジ」と呼ばれ、非常に洗練されたグランジを提案しました。

 

日本の代表的ブランド

日本のブランドでは「ナンバーナイン」がグランジから強い影響を受けています。

デザイナーの宮下貴裕氏は、音楽やストリートカルチャーを反映させ、ダメージ加工に強いこだわりを持ち、グランジの持つ破壊的な美学を独自の解釈で表現しました。

 

よくみる関連アイテム

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前述の通り、グランジには象徴的なアイテムがいくつかあります。

ここでは、特に現代の「クリーン・グランジ」 (清潔感を意識したグランジスタイル)でも よく使われる関連アイテムを整理します。

 

トップス

  • ネルシャツ: グランジの代名詞です。チェック柄が基本ですが、無地もあります。

  • バンドTシャツ: 着古した風合い(ヴィンテージ感)のものが好まれます。

  • オーバーサイズニット/カーディガン: 毛玉や穴あきをあえてデザインとして取り入れたもの。

 

ボトムス

  • ダメージジーンズ: 穴が開いたり、激しく色落ちしたりしたもの。ケミカルウォッシュデニムも含まれます。

  • コーデュロイパンツ: 90年代の雰囲気を出すのに役立つアイテムです。

 

シューズ

  • ブーツ: ドクターマーチンに代表される、重厚感のあるワークブーツ。

  • ローテクスニーカー: コンバースやVANSなど、シンプルなキャンバススニーカー。

 

グランジネルシャツについてのトリビア

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グランジファッションの象徴であるネルシャツですが、これには面白いトリビア(豆知識)があります。

多くの人が「ネルシャツ=チェック柄のシャツ」だと思っていますが実はそうではありません。

 

「ネルシャツ」というのは「ネル(フランネル)」という柔らかく軽い毛織物の「素材」の名前です。

実際、柄のことではなかったのです。

 

このフランネル生地は、もともと寒いヨーロッパ(ウェールズやスコットランド)で生まれ、その後アメリカに渡り、 鉄道工事の労働者たちの作業着として広まりました。

 

数千万円のカーディガン

グランジに関する最も有名で、その価値観を象徴するトリビアは、カート・コバーンが着ていたカーディガンです。

彼が1993年の伝説的なアコースティックライブ 『MTV Unplugged』で着用した オリーブグリーンのモヘア混カーディガンは、

2019年のオークションで33万ドル(当時の為替で約4,400万円)という 記録的な価格で落札されました。

参照:FRONTROW「カート・コバーンが1993年に着たカーディガン、26年後に驚愕の値段になっていた」

 

最も驚くべきことは、その「状態」です。

このカーディガンは、彼が亡くなってから一度も洗濯されておらず、全体にシミがあり、左ポケット付近にはタバコの火による焼け焦げの穴も空き、 ボタンも1つ欠損していました。

 

オークションハウスのCEO(最高経営責任者)は、まさにそのシミやタバコの焦げ跡が「とても大切(very important)」な要素であると述べました。

その「汚れ」や「欠陥」こそが、 彼という人間が生きた「本物の証拠(真正性)」であり、

完璧に作られた無菌状態の製品では決して持ち得ない価値として認められたのです。

 

結論:グランジファッション ダサい!は着こなし次第

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グランジファッションは、その歴史や哲学を理解することで「ダサい」から「クール」な自己表現へと変わります。

「ダサい」と言われないためには、 90年代のスタイルをそのまま真似するのではなく、

現代的な「クリーン・グランジ」のバランス感覚を持つことが鍵となります。

 

90年代の「そのまま」はなぜ失敗するのか

90年代において、グランジは「反ファッション」という文脈を持ったメッセージでした。

しかし、その文脈が失われた現代で当時のスタイルを忠実にコピーすると、

単にスタイリングを放棄した「だらしない格好」と見なされる危険性が高いです。

 

失敗要因1:全身古着はNG 「グランジ=古着」というイメージは強いですが、 全身を古着で固めるのは最も危険です。

毛羽立ったネルシャツ、 色褪せたTシャツ、 穴の空いたジーンズという「古着100%」の組み合わせは「ファッション」ではなく「困窮」として認識されかねません。

 

失敗要因2:ダボダボすぎる ルーズなサイズ感が特徴ですが、 当時のようにトップスもボトムスもオーバーサイズにしてしまうと、 単に「野暮ったく」見えるだけです。

服に着られている印象が強くなり、 スタイルが悪く見えてしまいます。

 

現代的「クリーン・グランジ」の実践法

「ダサい」グランジと「クール」なグランジの境界線は「清潔感」と「バランス」にあります。

 

成功の鍵1:「バランス」(新品と古着の黄金比) 最も簡単なルールは、 「グランジ要素(古着やダメージアイテム)はコーデ全体の1〜2アイテムに留める」ことです。 残りは新品のアイテムや、 きれいめなアイテムを組み合わせます。

  • 具体例(レディース): クリーン(花柄やレースのワンピース) × グランジ(ダメージデニムジャケット)

  • 具体例(メンズ): グランジ(古着のネルシャツ) × クリーン(新品のスラックス)

 

このように意図的に対極の要素をぶつけることでだらしなさを回避し、垢抜けた印象(=意図的なスタイリング)を演出できます。

 

成功の鍵2:「シルエット」の構築 「ダボダボすぎる」という崩壊を防ぐため、 シルエットにメリハリをつける必要があります。

  • Yシルエット(上が太く、下が細い): 最も取り入れやすいシルエットです。 オーバーサイズのニットやネルシャツに対し、 ボトムスはスキニーパンツなどで引き締めます。

  • Aシルエット(上が細く、下が太い): ジャストサイズのTシャツに対し、 ボトムスにワイドなダメージジーンズを合わせるスタイルです。

定番アイテムの現代的アップデート術

グランジの定番アイテムを、いかにダサく見せず、「クリーン」に取り入れるか、その具体的な方法を表にまとめます。

定番アイテム

90年代の「ダサい」罠 (NG例)

現代の「クリーン・グランジ」 (OK例)

バンドTシャツ

色褪せ、穴の空いたTシャツに、同じく汚れたネルシャツとジーンズを合わせる(コスプレ感)

コーデの「主役」として扱う。きれいめなジャケットやスラックスと合わせ、「外し」として際立たせる

ネルシャツ

薄く毛羽立ったシャツを、ヨレたジーンズの腰に巻く(だらしなく見える)

1. ジャケットとして: 厚手で質の良いオーバーサイズを選び、アウターとして羽織る

 

2. クリーンなMIX: ボタンを留め、ハイウエストのトラウザーやスカートにタックインする

ダメージジーンズ

全体的に色落ちし、ダメージ過多でだらしないシルエット。他のアイテムも全て古着

1. 抑制されたダメージ: ダメージは「意図的」なデザインとして取り入れる

 

2. 究極のバランス: 合わせるトップスは、新品のシルクやパリッとした白シャツなど、極端に「クリーン」なものを選ぶ

オーバーサイズ

 

ニット/カーディガン

毛玉だらけで型崩れし、全身が「ダボダボ」のシルエットになっている

1. Yラインの徹底: ニットを主役に、ボトムスはスキニーやレギンス、重めのブーツで締める

 

2. アイコンの再現: コバーンのように、意図的なステートメントピースとして羽織る

ブーツ

 

(Dr. Martensなど)

履き潰して手入れもされていない状態

唯一「履き込んだ」状態が許容されやすいアイテム。ただし、YラインかAラインのシルエットを足元で「締める」ための重要な役割として意図的に使用する

 

この記事で解説したポイントを以下にまとめます。

グランジファッションの真の背景を熟知し、そのTPOをわきまえた上で、クールな最新トレンドとしてこれを取り入れることが重要なのです。

この記事のポイント

  • グランジは「うす汚い」という意味のスラングが語源

  • 90年代初頭のシアトルの音楽シーンから自然発生した

  • 本質は「反ファッション」「反商業主義」という精神性

  • アイコンはニルヴァーナのカート・コバーン

  • 彼の「反ファッション」な姿勢が逆にアイコン化させた

  • 彼のカーディガンは焦げ跡がついたまま数千万円で落札された

  • 「汚れ」が「本物(真正性)」の証拠として価値を持った

  • 90年代のままの「全身古着」は「だらしなく」見える

  • 「ダボダボすぎる」シルエットも野暮ったさの原因

  • 現代のコツは「クリーン・グランジ」

  • 古着やダメージアイテムはコーディネート全体の1〜2点に抑える

  • 残りは新品やきれいめなアイテムと混ぜる

  • Yシルエット(上が太く、下が細い)かAシルエット(上が細く、下が太い)を意識する

  • Y2Kは「楽観的・デジタル」、グランジは「反抗的・アナログ」

  • 現在は「Y2Kグランジ」として融合トレンドも生まれている

  • グランジは単なるスタイルではなく「アティチュード(姿勢)」である

 

参照:VOGUE「Everything You Ever Wanted to Know About Grunge: Episode 2 of Our Podcast In Vogue: The 1990s 」


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