AliExpress(アリエクスプレス)で注文した商品の追跡情報に、ある日突然
「幹線輸送業者によって輸送中」という見慣れないステータスが表示されて、「え、なにこれ?どこの会社…?」と不安に感じた経験はありませんか?
多くの海外通販利用者が、同じように戸惑ってしまう瞬間です。
アリエクの幹線輸送業者とは一体何なのか、そして実際の運送業者はどこなのか、気になりますよね。
また、そもそもアリエクのサイト・運営は安全なのか、あるいはアリエクで買わない方がいいものがあるのか、といった疑問も湧いてくるかもしれません。
幹線輸送業者へ引き渡しできませんでした...🤔なんか最近アリエク遅いし色々起きるなぁ pic.twitter.com/mJYg1axaxH
— cocoa (@cocoacha_wu) June 22, 2025
さらに、追跡画面に出てくる「ターミナル輸送事業所に到着」とはどういう状況なのか、倉庫から搬出されたあと、「運送会社に引き渡し」から動かないのはなぜなのか、AliExpress Standard Shippingの配送業者はどこなのか、
「現地配送業者が受け取りました」から何日で届くのか、など、慣れないECサイトを使うと次から次へと心配は尽きないものです。
もし、幹線輸送業者で引き渡してトラブル発生したらどうしよう…と考えると、夜も眠れなくなってしまいます。
でも、安心してください。
この記事を読めば、そのモヤモヤはすべてスッキリ解消されます。

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実は「幹線輸送業者」という言葉は、あなたの荷物が順調に日本へ向かっていることを示す、むしろ「良い知らせ」なのです。
この記事では、AliExpressの複雑な配送の旅を一つひとつ丁寧に解き明かし、あなたの不安を確信へと変えるお手伝いをします。
この記事でわかること
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「幹線輸送業者」という言葉の本当の意味
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荷物が自宅に届くまでの全ステップをイメージできる
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追跡情報が更新されなくても冷静に対処できる
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万が一のトラブル時にも慌てずに行動できる
幹線輸送業者?アリエク追跡の基本的な仕組み
ここでは、AliExpressの追跡情報でよく見かける「幹線輸送業者」という言葉の正体から、配送全体の流れ、そして安全性について、基本的な仕組みを分かりやすく解説していきます。

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概要
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アリエクの幹線輸送業者とは?実際の運送業者
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AliExpress Standard Shipping 配送業者
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幹線輸送の営業所はどこ?
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アリエクのサイト・運営は安全?
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アリエクで買わない方がいいものとは
アリエクの幹線輸送業者とは?実際の運送業者
AliExpressの追跡画面に登場する「幹線輸送業者」という言葉。
これは、特定の配送会社の名前ではありません。
言ってしまえば、物流の世界で使われる「役割」を示すニックネームのようなものです。

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物流には、たくさんの荷物を一度拠点に集めてから、大型トラックなどを使って別の拠点まで長距離を運ぶ「幹線輸送(Line Haul Transportation)」という工程があります。
これは、私たちの生活でいう新幹線や高速道路のような、物流のメインストリートを指します。
この方式により、少量の荷物を何度も往復して運ぶ場合に比べて、輸送コストを抑え、少ない人員で効率的に大量の荷物を運ぶことが可能になります。
AliExpressの送料が安価なのは、この幹線輸送の仕組みを最大限に活用しているためです。
したがって、「幹線輸送業者」とは、このメインストリートを走る役割を担う配送業者全般のことです。
そのため、その時々で実際に荷物を運んでいる会社は異なります。
例えば、ある時は越境EC物流大手の「4PX」という会社が、また別の時には「Yanwen(ヤンウェン)」やその他の物流パートナーが、この役割を果たしているのです。
追跡システム上では、これらの会社を個別の名前で表示するのではなく、その瞬間の役割である「幹線輸送業者」として、まとめて表示することがあります。
ですから、この表示が出たということは、あなたの荷物が無事に中国国内の最初のステップをクリアして、いよいよ日本へ向かうメインルートに乗った、という順調なサインなのです。
AliExpress Standard Shippingという配送業者
「AliExpress Standard Shipping」は、アリエクで最も一般的に利用される、バランスの取れた配送方法です。

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これも特定の配送会社を指すわけではなく、アリエクを運営するアリババグループの物流会社「Cainiao(ツァイニャオ/菜鳥網絡)」が管理する配送サービスの総称になります。
Cainiaoは、オーケストラの指揮者のような存在です。
自社でトラックや飛行機をすべて持っているわけではなく、世界中のたくさんの物流パートナー企業(4PX、Yanwenなど)とデータで連携し、最も効率的なルートで荷物を届けるための司令塔の役割を担っています。
そして、荷物が日本に到着した後、ようやく私たちのよく知る日本の配送業者へとバトンタッチされます。
具体的には、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便、あるいは最近よく名前を見るようになった越境EC専門の「株式会社エスポリア」といった会社が、最終的にあなたの自宅まで荷物を届けてくれるのです。
参照:株式会社エスポリア公式
特にエスポリアは、海外からの荷物の通関から国内配送までを一貫して行う専門業者で、AliExpressの荷物で重要な役割を果たしています。
追跡番号が「50」などから始まる12桁の数字の場合、エスポリアが通関業務を行い、その後ヤマト運輸に引き渡されて配達される、という具体的なパターンも確認されています。
配送オプションの選び方
AliExpressでは、ニーズに合わせていくつかの配送方法を選べます。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った選択をすることが大切です。
配送方法 |
代表的な料金 |
推定配達日数 |
追跡機能 |
最適な用途 |
---|---|---|---|---|
Premium Shipping |
高額(数千円〜) |
7~15日 |
完全な追跡 |
緊急性の高い注文、高価な商品、安心感を最優先する場合。DHL、FedExなどが使われる。 |
Standard Shipping |
無料~数百円 |
10~45日 |
完全な追跡 |
コスト、速度、追跡のバランスが取れた、ほとんどの買い物における賢明なデフォルト選択。 |
ePacket |
低価格 |
12~30日 |
完全な追跡 |
軽量・小型の商品で、比較的安価かつ信頼性の高い追跡を求める場合に適した郵便サービス。 |
Cainiao Super Economy |
ほぼ無料 |
30~60日以上 |
限定的(中国国内のみ) |
商品価値が低く、到着を全く急がないコスト最優先の買い物。追跡が途絶えるリスクを許容する必要がある。 |
「送料無料」の裏には、時間がかかる、追跡が不十分といったデメリットが隠れていることを理解し、数百円の追加料金で追跡可能な「Standard Shipping」を選ぶことが、結果的に精神的な安心につながることが多いです。
幹線輸送の営業所はどこ?
追跡情報に「幹線輸送営業所に到着しました」と表示されると「どこの営業所?」と具体的な場所が気になりますよね。
しかし、これも特定の住所を持つ物理的な営業所を指しているわけではありません。
ここでの「営業所」とは国際物流における主要な中継拠点、つまり「物流ハブ」を指す、システム上の表現です。
物流ハブは、たくさんの荷物が集められ、仕分けされて、次の目的地へと出発していく大きな施設です。
具体的には、以下のような場所が「幹線輸送の営業所」として表示される可能性があります。
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中国の主要な輸出ハブ(例:深圳、広州、義鳥など)
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荷物が出発する国際空港や港
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輸送の途中で経由する国や地域の空港(例:香港、台湾、シンガポールなど)
特にリチウムイオン電池を含むスマートフォンやイヤホンなどの商品は、安全規制の関係でシンガポールなどを経由して輸送されることが多く、その際に経由地のハブが「幹線輸送営業所」として表示されることがあります。
つまり、このステータスは、荷物が旅の途中の大きなチェックポイントを通過した、というお知らせだと理解するのが分かりやすいです。
日本国内の特定の営業所を指しているわけではないので、この表示が出てもまだ荷物は海外にある可能性が高い、と考えておくと良いでしょう。
アリエクのサイト・運営は安全?
「海外のサイトだし、そもそもAliExpressって使って大丈夫なの?」と心配になる気持ちは、とてもよく分かります。
ただ、この点については、かなり高いレベルで安全だと言えます。
なぜなら、AliExpressは世界的な巨大企業であるアリババグループが運営しており、ユーザーを守るためのしっかりとした仕組みが整っているからです。
その中でも特に重要なのが、「購入者保護(Buyer Protection)」という制度です。
これは、私たちが支払った代金を、すぐに販売者に渡すのではなく、商品がきちんと届いて購入者が「受け取り確認」をするまで、AliExpressが一時的に預かってくれる仕組み(エスクローサービス)です。
もし、
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商品が予定の期間を過ぎても届かない
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届いた商品が壊れていた、または説明と全く違う
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輸送の途中で荷物がなくなってしまった
といったトラブルが起きた場合、「紛争(Dispute)」という手続きをすることで、AliExpressが間に入って状況を判断し、返金などの対応をしてくれます。
この仕組みがあるおかげで、万が一の時でもお金が戻ってくる可能性が非常に高く、私たちは金銭的なリスクをほとんど負うことなく、安心して買い物を楽しむことができるのです。
アリエクで買わない方がいいものとは
AliExpressは非常に便利で楽しいショッピングサイトですが、一方で、購入を慎重に検討した方が良い、あるいは避けるべき商品のカテゴリも存在します。

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安全に楽しむために、以下の点には注意が必要です。
日本の法律や規制に関わるもの
日本で安全に使うために、特定の法律で基準が定められている製品があります。
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PSEマークのない電化製品: モバイルバッテリーやACアダプターなど、コンセントに繋ぐ製品には、日本の安全基準を満たした証である「PSEマーク」が必要です。これがない製品は、火災や感電のリスクがあります。
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技適マークのない無線機器: スマートフォン、Bluetoothイヤホン、ドローンなど、電波を発する機器には「技適マーク」が必須です。これがない機器を日本国内で使用すると、電波法違反になる可能性があります。
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肌に直接触れる化粧品や医薬品: 日本の薬機法で規制されており、成分が不明な海外製品は健康被害のリスクがあるため、購入は避けるべきです。
ブランドの偽物・コピー品
有名ブランドのロゴやデザインを真似た、いわゆる「スーパーコピー品」や「パチモノ」は、購入してはいけません。
これらは商標権の侵害にあたり、個人での使用目的であっても、日本の税関で没収される可能性が非常に高いです。
お金を払っても商品が手元に届かない、という結果になってしまいます。
高価すぎる商品
前述の通り、AliExpressには手厚い購入者保護制度があります。
しかし、数万円もするような高価な電子機器やブランド品は、万が一のトラブルの際に、販売者とのやり取りや紛争手続きが複雑になる可能性があります。
また、初期不良があった場合の返品や修理のサポートも、国内での購入ほどスムーズにはいきません。
高価な買い物は、しっかりとした保証やサポートが受けられる国内の正規店などを利用する方が、結果的に安心できる場合が多いです。
幹線輸送業者から動かない?アリエク追跡Q&A
「幹線輸送業者」の基本的な意味が分かったところで、次によくある疑問や不安について、Q&A形式でさらに詳しく掘り下げていきます。

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追跡情報が更新されない時の具体的な理由や、「Accepted by carrier」「Held by import customs」といった各ステータスの本当の意味を知ることで、あなたの不安はきっと解消されるはずです。
概要
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倉庫から搬出されるまでの流れ
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「ターミナル輸送事業所に到着」とはどういう意味?
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「運送会社に引き渡し」から動かない時の原因
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「現地配送業者が受け取りました」から何日で届く?
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幹線輸送業者で引き渡してトラブル発生したら
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結論:幹線輸送業者アリエクの理解で不安解消
倉庫から搬出されるまでの流れ
私たちがAliExpressで注文ボタンを押してから、荷物が日本へ向けて出発するまでには、中国国内でいくつかのステップを踏んでいます。
この旅の全体像を知っておくと、追跡情報がより立体的に見えてきます。

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注文と処理時間(Order & Processing): あなたが注文を確定すると、まず販売者(セラー)が発送の準備を始めます。在庫を確認し、梱包して発送ラベルを作成する期間です。大型セール期間や旧正月などは、注文殺到のため通常より時間がかかることがあります。
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集荷(First Mile Pickup): 準備が整うと、中国国内の配送業者が販売者の元へ荷物を受け取りに行きます。追跡情報では「Received by logistics company」などと表示される、旅の最初の区間です。
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輸出ハブと混載(Export Hub & Consolidation): 集荷された荷物は、深圳(しんせん)や広州(こうしゅう)、あるいは日用品の巨大卸売市場がある義鳥(イーウー)といった大きな都市の輸出拠点(輸出ハブ)へと運ばれます。ここで、日本向けを含む膨大な荷物が、大きなコンテナにまとめられます(混載)。この仕組みこそが、アリエクの送料を安く抑える心臓部です。「Processing at sorting center」といったステータスが表示される段階です。
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輸出通関(China Export Customs): 混載された貨物は、中国から輸出するための税関手続きを受けます。必要な書類がチェックされ、輸出の許可が下ります。
そして、この輸出ハブから、いよいよ日本へ向けて荷物が出発するタイミングが、「倉庫から搬出」や「Departed from origin country」というステータスにあたります。
つまり、この表示は、国内の準備段階がすべて終わり、国際輸送というメインイベントが始まった合図なのです。
「ターミナル輸送事業所に到着」とはどういう意味?
追跡情報に「ターミナル輸送事業所に到着」と表示されると「もう日本の近くまで来たのかな?」と期待してしまいますよね。
一部の追跡アプリでは、このステータスが表示されると、あたかも荷物が日本の最寄りの市町村に到着したかのような進捗バーが表示されることがあり、さらに期待を高めてしまいます。
しかし、ここで少し注意が必要です。
ここでの「ターミナル」とは物流における乗り換え駅や中継地点のような、大規模な輸送拠点を指す言葉です。
これは、必ずしも日本の拠点を意味するわけではありません。
多くの場合、このステータスが指しているのは、
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中国国内にある、国際便が出発する空港(国際交換局)
-
日本へ向かう途中で経由する、第三国の空港
といった場所です。
したがって、この表示は、「荷物が旅の途中の大きな駅に到着しました」というお知らせであり、まだ海外にいる可能性が高いと考えるのが適切です。
この後、「税関に到着(Arrived at customs)」や「輸入通関手続き開始(Import customs clearance started)」といったステータスが表示されて初めて日本に到着したと判断できます。
「ターミナル輸送事業所に到着」から実際の配達までは通関手続きを含めて数日以上かかるのが一般的です。
「運送会社に引き渡し」から動かない時の原因
「運送会社に引き渡し」というステータスが表示された後、何日も情報が更新されないと、「荷物、どこかに行っちゃったんじゃ…」と心配になりますよね。
でも、これも国際配送ではよくあることで、いくつかの理由が考えられます。
理由1:追跡情報の反映に時間がかかっている
荷物がA社からB社へと引き渡される際、システム上の情報が連携されるまでにタイムラグが生じることがあります。
特に、中国の国内業者から国際輸送を担う業者へ、あるいは国際輸送業者から日本の配送業者へと、異なる会社間で荷物が移動するタイミングで追跡情報の更新が半日〜1日程度遅れることは珍しくありません。
理由2:追跡できない区間を移動している
これが最も一般的な理由です。
荷物が飛行機や船に乗って、中国から日本へと向かっている間は、物理的に荷物のバーコードをスキャンする「チェックポイント」が存在しません。
広大な海上や上空を移動している最中は、追跡情報が更新されなくて当然なのです。
この「追跡のブラックボックス」期間は、数日から、長い時には1週間以上続くこともありますが、荷物は着実に日本に向かっているので、焦らずに待つことが大切です。
理由3:追跡番号が変わっている
あまり多くはありませんが、配送の途中で管理上の都合により追跡番号が新しいものに変わることがあります。
AliExpressのシステムが新しい番号を自動で認識してくれれば問題ありませんが、うまく連携されないと、古い番号のまま追跡が止まって見えてしまいます。
このような場合は、「17TRACK」や「ParcelsApp」といった、世界中の配送業者の情報をまとめて追跡できるユニバーサル追跡サイトを使うと、関連する新しい番号を自動で見つけ出し、追跡を続けてくれることがあります。
これらのサイトは、国際配送の状況を把握するための必須ツールと言えます。
「現地配送業者が受け取りました」から何日で届く?
追跡情報に「現地配送業者が受け取りました(Received by local delivery company)」と表示されたら、ゴールはもうすぐそこです。
ここでの「現地配送業者」とは、日本の税関を無事に通過した荷物を、最終的にあなたの自宅まで届けてくれる日本の配送会社を指します。
具体的には、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便、エスポリアといった会社です。
このステータスが表示されたということは、荷物がすでに日本国内にあり、最終ランナーにバトンが渡ったことを意味します。
ここから自宅に届くまでの日数は、あなたの住んでいる地域や、配送業者の状況によって多少異なりますが、一般的には1日から4日程度で配達されるケースがほとんどです。
もし、このステータスから5日以上経っても荷物が届かない場合は、追跡番号をもとに、担当している日本の配送会社のウェブサイトで詳細な状況を確認したり、カスタマーサービスに問い合わせてみたりするのが良いでしょう。
幹線輸送業者で引き渡してトラブル発生したら

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どんなに待っても荷物が届かない、あるいは追跡情報が明らかにおかしい、といったトラブルに見舞われた時も、AliExpressにはしっかりとした対処法が用意されているので、慌てる必要はありません。
国際配送では、荷物が紛失する確率がゼロではなく、一説には約2〜3%とされています。
万が一に備え、重要なのは、「購入者保護(Buyer Protection)」の期間を意識することです。
アリエクの洗礼…幹線輸送業者で引き渡しトラブル発生からの荷物返送ちう…
どうなる!?わたしのMM+ 😂!!
— ☄藍 (@DuangDaaoAi) June 25, 2025

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ステップ1:購入者保護期間を確認する
まず、AliExpressの注文詳細ページで、「購入者保護」の残り日数を確認してください。
この期間内であれば、あなたは返金などの権利を主張できます。
このタイマーが、あなたのセーフティネットです。
ステップ2:セラーに連絡する(任意)
保護期間にまだ余裕があり、追跡情報から輸送中であることが明らかな場合は、
販売者(セラー)にメッセージを送って、状況を問い合わせたり、購入者保護期間の延長を依頼したりすることもできます。
ステップ3:紛争(Open Dispute)を開始する
購入者保護期間が残り数日と迫っているにもかかわらず、まだ荷物が届かない場合、最終手段として「紛争(Dispute)」を開始します。
「紛争」と聞くと少し怖い響きですが、これはAliExpressにおける「問題解決のための正式な手続き」であり、ごく一般的なビジネスプロセスです。
特にためらう必要は全くありません。
注文詳細ページから「Open Dispute」ボタンを押し、理由として「商品が届いていない(Item not received)」を選びます。
そして、コメント欄に「購入者保護期間が終了しますが、荷物はまだ届いていません」
と簡潔に事実を書き、配達が完了していないことが分かる追跡画面のスクリーンショットを証拠として添付すれば、手続きは完了です。
購入者保護期間が終了間近の未着トラブルでは、配達の証拠がない限り、ほぼ100%、購入者に有利な裁定(全額返金)が下されます。
開封時の動画撮影を忘れずに
商品が無事に届いた後にも、注意点があります。
万が一、届いた商品が破損していたり、注文と違うものだったりした場合の紛争に備え、
荷物を開封する際は、届いたままの状態から開封して中身を確認するまでの一部始終を、スマートフォンなどで動画撮影しておくことを強くお勧めします。
この動画が、トラブル発生時の何より強力な「証拠」となります。
結論:幹線輸送業者アリエクの理解で不安解消
AliExpressの追跡情報に表示される「幹線輸送業者」という言葉は、もはや不安の種ではありません。

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この記事を通じて、その言葉が意味する本当の役割や、荷物がたどる壮大な旅の全貌が見えてきたはずです。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
この記事のポイント
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幹線輸送業者は特定の会社名ではなく物流の役割を示す言葉
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幹線輸送はコストを抑え効率化するための長距離大量輸送のこと
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この表示は荷物が日本へ向かうメインルートに乗った順調なサイン
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AliExpress Standard ShippingはCainiaoが管理する配送サービス
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実際の輸送は4PXやYanwen、通関はエスポリアなどが担当する
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日本国内の配達は日本郵便やヤマト運輸、佐川急便が担う
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「幹線輸送の営業所」は中国や経由地の物流ハブを指す
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アリエクは購入者保護制度により金銭的リスクは低い
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PSEや技適マークのない製品、偽ブランド品の購入は避ける
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「倉庫から搬出」は中国の輸出拠点から出発した合図
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「ターミナル輸送事業所に到着」はまだ海外にいる可能性が高い
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追跡が動かないのは海上や空輸中でスキャンできないため
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「現地配送業者が受け取りました」から通常1~4日で到着する
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トラブル時は購入者保護期間内に紛争手続きを行えば返金される
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紛争に備え、開封時の動画撮影を習慣にすると安心
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追跡には17TRACKやParcelsAppなどの外部サイトが便利
この知識があれば、あなたはもう国際配送の複雑さに怯える必要はありません。
配送の不安を自信に満ちた期待へと変え、エキスパートのように賢く、安心してグローバルなショッピングを楽しみましょう。
参照:税関 (Japan Customs) - 国際郵便物の通関手続の概要 / 越境消費者センター (Cross-border Consumer center Japan: CCJ) - 国民生活センター